世界各国でレースが開催されているアドベンチャーマラソン。運営を取り仕切る主な団体をご紹介する。
Atlantide organisation internationale(フランス)
MDS(サハラ砂漠マラソン)を運営。
Racing the planet(香港)
4Deserts(ナミブ砂漠、ゴビ砂漠、アタカマ砂漠、南極)の運営。
Canal Aventure(フランス)
オーストラリアの荒野、ボリビアのウユニ塩湖、アフリカのサバンナなどの個性的な大会を運営。
Beyond The Ultimate(イギリス)
砂漠、ジャングル、北極圏など4大会運営。
10km〜40km以上ごと点在する各チェックポイントを通過しながらゴールを目指し、合計タイムで順位を競う。コース上に設けられたミニフラッグや標識を目印にして進む。大会によっては各自がGPS機器を使用しながらレースを行う。また一般的なマラソン同様に各区間(エリア)で制限時間が設けられており、制限時間をオーバーすると失格となる。サポートをつけることは禁止されており、自らの力だけでゴールを目指す。
レースの種類は大きく分けて、以下の2種類のジャンルがある。
1)ノンストップレーススタートからゴールまで、ノンストップでレースを行う。レース途中で仮眠をとってもよし、不眠不休でいってもよし。上位を目指すためには睡眠時間を極限まで削ることになるので、過酷さは倍増する。残存体力や天候、ライバル達とのタイム差といったレース状況に合わせた判断をくだす必要があるため、より戦略性が求められる。
2)ステージレース複数のステージにわたってレースを行い、ステージごとにタイムを計測。そして最終的な全ステージの合計タイムで順位を争う。毎ステージ一斉にスタートを切り、各ステージのゴール地点では選手一同が同じ場所で夜を過ごす。各ステージの距離は20km〜100km以上まで大会によって異なる。
気温-40°Cのアラスカにて距離1600km、制限30日。ソリに載せたサバイバル道具と共に野宿、ナビゲートしながら進む最難関レースの一つ。参加できるのは同大会560km完走+厳冬期サバイバル経験が認められた者のみ。
世界最大のサハラ砂漠を舞台に、距離1,200kmを制限468時間(19.5日)で走るノンストップレース。気温45℃、永遠と続く砂丘、砂嵐や遭難の危険。西アフリカにて、世界初開催。
マイナス30℃にもなる極寒アラスカにて、食料や寝袋やテントを自らソリでひきながらゴールを目指す。100〜240kmの極寒レースを2つ完走した者にのみ挑戦が許される、制限時間10日560kmのレース。
気温40℃を超える灼熱砂漠。夜は遭難危機のある真っ暗闇の中を、時に砂嵐にも遭いながら進む。睡眠時間を極限まで削り、睡魔と幻覚とも戦い、人間の限界に挑む制限時間18日の1000 kmノンストップレース。
距離240 km、制限時間96時間。厳冬期のアラスカで気温-30℃の中、食料や寝袋、サバイバル道具などをソリでひきながら進む。エントリーは全9人。日本人は僕ひとり。
いまだに未確認生物が存在すると言われる人類未踏のひとつ「アマゾン」。 その一角を5日間で230km走るステージレース。 解毒剤や浄水剤を持参し、夜はハンモックを使って木の上で休みながら、ジャングルを駆け抜ける。
厳冬期の北極圏スウェーデン北部で5日間230kmを走る。 マイナス20℃という手足が凍りつくような寒さの中、ブリザードが襲いかかり、参加者27中9名がリタイアとなった厳しいレースとなった。
アメリカ、グランドキャニオンにて7日間273km。アップダウンを繰り返し、レース途中に起こるアクシデント。足の痛み、体力衰退、歩くのもままならない状態の中、自分自身と闘い続けた先に待っていたものとは。
火山と氷河の国、アイスランド。 灰色の溶岩大地、地面からは熱蒸気、そして氷河からは強風が吹き荒れる。そんな世界に類を見ない環境で、6日間250kmのレースが行われた。掴み取った3位入賞。
オーストラリアの大地を越えていく10日間521km。岩や砂ばかりの悪路、エネルギー不足による体力・体重の減少、日々悪化していく睡眠障害、極度の疲労による幻覚。 極限を越えてまで走り続けたゴールとは。