Great Himal Race 1700km

  • 名 称:Great Himal Race
  • 開催日:2024年4月9日〜5月31日   
  • 場 所:ネパール ヒマラヤ山脈
  • 距 離:1,700km
  • 累積標高差:90,000m
  • 最高標高:5,755m
  • ステージ:51日(ステージレース)
  • 気 温:マイナス15〜35℃
  • 開 催:2回目(不定期開催)
  • 参加者:28名(日本人3名、初参加)
  • 完走者:13名(完走率46%)
  • 参加費:約85万円(出場費3,880$、レース中の宿泊食費1,500$)
  • 参加資格:標高4800m以上の経験、ステージレースの経験、トレランまたはアドベンチャーマラソンの顕著な成績、地図やコンパスを用いたオリエンテーションなどの経験、救急救命の修了
  • ルール:
    ①セルフサポート(サポートスタッフの帯同不可)
    ②セルフナビゲート(主催者からコースデータ提供はなし。自らでナビゲート)
  • ドロップバック:8ヶ所(食料、バッテリーなど予め置いておける)
  • 大会URL:https://www.leschevaliersduvent.fr/great-himal-race/great-himal-race-ii-2024-from-hilsa-to-kanchenjunga/

<コース・グレートヒマラヤトレイルについて>

Great Himal Raceは主に「グレートヒマヤラトレイル(GHT)」を辿りながらレースを行う。 GHTはヒマラヤを横断する最も高いルートであり、距離およそ1700km、標高5,000〜6,000mの峠が数十ヶ所。補給困難な僻地も多く、通常約120〜140日を要する。 歴史的には1981年に初めてピーター・ヒラリーたちによってヒマラヤ横断が行われた。当時は定まった名称やルートはなく、GHTという名前は2009年に登場し、現在ではブータンからカシミールまで4,500kmを超えていると言われている。

参考:https://www.greathimalayatrail.com/

<レース結果>

  • 順 位:6位

<装備・アイテム>

装備一式。
「1gでも軽く」「1つでもストレスを無く」「1個でもリスクを減らす」。 この考えを念頭に、より速く着実に進み続けられる装備アイテムを考えた。

まず大会指定の必須携帯品。リュック、寝袋(マイナス10℃対応)、スリーピングマット、テント、アイゼン、ヘルメット、ロープ3m(太さ8mm以上)、カラビナ、バーナーと燃料、浄水剤、衛星通信機(緊急SOS、コミュニケーション)、緊急食料(2000kcal)、レインジャケット、サバイバルブランケット、ヘッドライト、バッテリー、ホイッスル、ミラー、救急道具、医薬品(12種類)、水分ボトル(2L分)。

他のこだわりとして、気温差40℃プラス雨でも対応できる衣類とシューズ(ミズノなど)、視界良好なサングラス(エルバランスアイズ)、体調管理を支える除菌スプレー(エヌアクト)、距離や高度管理とライトも付いたGPS時計(エンデューロ2)、足を解放&回復するリカバリーサンダル(AKAISHI)、皮膚トラブルを防ぐ皮膚保護クリーム(プロテクトJ1)、ダメージを軽減するテーピング(ニューハレ)など準備。

ザックやウエストバッグには使い勝手をUPのため追加ポケット付き。インソールはアーチの潰れを抑制するためにサポート加工。スマートフォン、ナビゲーション機器、充電コード、ライトなど、もし故障や紛失時に致命傷となるアイテムには保護カバーや予備対応策も整えた。


食料一式。
準備物の中で一番悩んだのが食料。ヒマラヤでは、どんな頻度で、どんな食料を得られるのかが分からない。もし人里離れた見知らぬ山で食料不足になれば、レースどころではなくなるだろう。だが反面、量を増やせば重量が増して順位も完走も遠のく。

最適なリスクを考えた結果、毎日の行動食1000〜1500kcalを携帯して、不足するであろう3000〜4000kcalは現地を頼る。これでもし現地で食料を得られない場合でも、毎日のレース距離は走り歩き通せると判断した。

完全食(COMP)、アミノ酸(メダリスト)、経口補水タブレット(ORS)、持続性エネルギー(パラチノース)、菓子、パン、カルパスなど。