Fire + Ice 250km

  • 名 称:Fire + Ice
  • 開催日:2015年8月31日~9月5日(6日間)
  • 場 所:アイスランド
  • 距 離:247km(6ステージ計)
  • 気 温:0~15℃
  • 参加者:26名(内日本人2名、日本人初挑戦)
  • ルール:セルフサポート(レース期間中の食料、衣料、寝袋、サバイバル道具のすべて背負いながら、自らの力だけでレースを行う)。ステージ毎のタイムを計測し、全ステージの合計タイムで順位を決める
  • URL:http://www.fireandiceultra.com/

<レース結果>

  • 順位 :3位
  • 記録 :26時間34分46秒

<レース映像>

圧倒的な大地、噴き上がる熱煙、氷河からの寒波、夜空にはオーロラ。 大自然アイスランドにて6日間250kmのレースが行われた。 ここで勝負をすべく、更に装備を改良し、トレーニングを積み重ねて臨んだ大会だった。 そして叶えた、日本人初挑戦・3位入賞。

<レース日記>

圧倒的な大地、噴き上がる熱煙、氷河からの寒波、夜空にはオーロラ。

大自然のアイスランドで、6日間250kmのレースが始まった。ここで勝負すべく、更に装備を改良し、トレーニングを積み、臨んだ大会だった。



レース初日66km。選手たちを振り落とすかのように、過酷なコースが待ち受けていた。

硬い岩や石、アップダウン、吹き荒れる風、初日より足の骨折など怪我人が相次いだ。



そんな中、4位でフィニッシュ。上位を狙える位置でスタートを切ることができた。

2日目以降、混戦となり順位が入れ替わり続けたが、僕は上位をキープし続けた。



そして4日目、いつもより身体が軽く勝負ができる予感がした。

緩やかなアップダウンが続く41kmのコースだった。

先頭選手が飛び出していったが、僕はマイペースで走った。

川をひとつ越え、ふたつ越え、冷たさで足が麻痺しながらも走り続ける。



25kmを過ぎた頃、先頭と5分差で2位につけていた。

ペースを上げていければ、追いつけるかもしれない。だがすぐ後ろには2人がついてきている。



そうこうしているうちに、後ろの1人が僕を抜きにかかった。

思わずついていき、一気にペースがあがった。



息は荒れていくが、このままつかなければ先がない。

必死にしがみついて30kmのチェックポイントでトップ選手に追いついた。

残り11km。



初日から175kmを走ってきて多くの疲労がある。

明日以降もまだ2日間レースがある。

でもそれはみな同じ。

どこまで勝ちたいと思うのか、今この瞬間にどこまで力を振り絞るのか、ただそれだけだった。



3選手並んだ形で走り続けた。残り6km。

大きな上り坂にさしかかったところでラストスパートをかけ、運良く上手く飛び出すことができた。

身体からは悲鳴があがり、全身に汗が噴き出る。

だがペースは落とせない。むしろ上げ続けなければ。

ただゴールを目指すのみ。少しでも前に前に。



そしてフィニッシュ。

最高の笑顔を飾ることができた。



大自然の中で、すべてをかけて勝負をしている。

世界中のライバル達と競い合い、助け合い、讃え合う。こんな幸せ他にはない。



チャレンジする素晴らしさ、生きる喜び、周りの人の感謝。たくさんのものをいただきました。

ありがとうございます!

これからもチャレンジしていきます!!